第68回宇宙科学技術連合講演会で、オーガナイズドセッション「火星衛星探査計画MMX」

2024年11月5日(火)から8日(金)、姫路文化コンベンションセンター アクリエ姫路を会場に、第68回宇宙科学技術連合講演会(宇科連)が開催されました。会期中、約2000人以上の参加者があり、様々な宇宙科学や宇宙技術に関する講演が行われました。

7日(木)-8日(金)の2日間にかけては、昨年に引き続き、オーガナイズドセッション(OS)として「火星衛星探査計画MMX」が企画され、MMXに関する28本の発表を行いました。宇科連直前にMMXのサイエンスの会合がフランス・パリであったこともあり、昨年よりはやや少ない発表数になりました。

左:宇宙科学技術連合講演会の立看板。右:オーガナイズドセッション「火星衛星探査計画MMX」で発表する川勝プロジェクトマネージャ。

最初に、川勝プロマネから、MMXのプロジェクト全体の概要と開発状況についての報告がありました。そのあとは、サイエンス、総合システム設計、運用設計、探査機システム開発、ミッション機器開発、地上系などのトピックごとに発表がありました。特に、今年に入って、各搭載機器の引渡・合流が相次ぎ、また総合試験も開始されたこともあって、各試験状況などリアル感あふれる発表となりました。例年のOSと変わったところでは、久しぶりに、国際協力や、広報・アウトリーチ活動に関する話題が提供されました。昨年に引き続き、キュレーションに関する話題も提供されました。今年はMMXがフォボスから持ち帰ったサンプルに、地球上の物質が混入しないように汚染管理計画をどのように進めているかについて発表がありました。

左: OS初日(11月7日)に参加したMMX関係者。右:OS2日目(11月8日)に参加したMMX関係者。

会場は大変盛況で、1日目の7日は多いときで、約80名が参加、立ち見が出るほどでした。8日は発表本数が少なくなったせいか、少し減って約50名が参加。それでも、IREMの発表のときに聴衆が増えてびっくり。惑星空間放射線環境に関心が高い他分野の参加者が来られたようです。総じて、会場からは、各講演に対する質疑応答も熱心にかわされました。

宇科連自体では、最終日の8日のプログラムの最後に、若田光一宇宙飛行士の特別講演がありました。会場の大ホールでは、小学生から高校生といった若い層が多く参加。講演の最後には、熱心に質問し、それに若田宇宙飛行士が熱く答える姿がありました。

来年は、2025年11月25日(火)から28日(金)、札幌市で開催されます。