2024年度相模原キャンパス特別公開が行われました。

11月2日(土)、3日(日)に、JAXAの相模原キャンパスの特別公開が行われました。
2日は現地開催で、3日はオンラインでの開催。
2日の現地開催は、あいにくの雨模様でしたが、約4600名の人が来場しました。

今年のMMXの展示会場は、研究・管理棟(いわゆるA棟)の1階ロビーが割当てられました。展示企画担当者は、それを聞いて、「絶対、人いっぱい来る」と顔が青くなったとか。1階ロビーが割り当てられた理由は、ギガスター社が制作した、MMXの2分の1模型が展示されることになったからです。

MMXの今年の企画テーマは「火星衛星探査計画MMX搭載機器全紹介」 としました。今年に入って、MMX搭載機器の引渡や合流が相次いでおり、各搭載機器を紹介するいい機会だと思いました。これまでの広報活動で撮影した搭載機器の写真をポスターやパネルで紹介しながら、MMXのチームメンバーが各機器の目的などを説明しました。来場者からも次々に熱心な質問が投げかけられました。
「MMXの機体は、フォボスに行ったあとどうなるのですか?」
「なぜ、4つもエンジン(スラスター)が付いてるのですか?」

MMXの2分の1模型では、ギガスター社の間瀬さんが自ら説明を行い、大盛況でした。もちろん、模型の前ではスマートフォンで記念撮影する人も。なお、この2分の1模型は、10月21日から11月11日まで、ロビーに展示されていました。

このほかにも、盛りだくさんの企画を用意しました。NHKの協力で、専用ディスプレイを使ってのMMX探査機の立体表示。さらに、タブレットを使ってのAR体験。専用のシミュレーターを使って、MMXの位置や姿勢のデモンストレーション。MMXの3Dプリンター模型の展示。これらも興味をひく来場者が多数。子ども向けには、昨年に引き続き、MMXゲームの体験コーナーも設置。
来場者の皆さんには、それぞれの形で、MMXを楽しんでいただきました。

3日(日)のオンライン開催では、「火星衛星探査計画MMX プロジェクトの中の人に迫る!」と題して、MMXメンバーの吉川健人研究開発員のインタビュー動画が配信されました。吉川さんは、サンプリング装置や、ローバー、サブシステムなど、MMXの様々な開発に携わっており、各々について、詳しく語ってくれました。この動画は、現在、アーカイブ公開されています。