第67回宇宙科学技術連合講演会で、オーガナイズドセッション「火星衛星探査計画MMX」

2023年10月17日(火)から20日(金)、富山国際会議場とANAクラウンホテル富山を会場に、第67回宇宙科学技術連合講演会(宇科連)が開催されました。宇科連として過去最大参加者数となる約1800人が参加し、たくさんの宇宙科学や宇宙技術に関する講演が行われました。

宇宙科学技術連合講演会の立看板

19日(木)・20日(金)には、オーガナイズドセッション(OS)の一つとして、「火星衛星探査計画MMX」が行われ、MMXに関する34本の発表がありました。来年にせまったMMXの打上げに向けて、MMXの概要や、探査機バスシステム・各ミッション機器・地上システムの開発・試験状況、運用準備状況などが幅広く報告されました。一番最初の川勝プロマネ報告では立ち見も出るほどの盛況で、注目度の高さを感じました。

オーガナイズドセッション「火星衛星探査計画MMX」で発表する川勝プロジェクトマネージャー

 また,19日の特別講演として、MMX/SHVを担当しているNHKエデュケーショナルの筒井芳典氏が、宇科連ポスターにも作品が採用された富山のフォトグラファーのイナガキヤスト氏と対談しました。かぐや搭載のハイビジョンカメラの実績を含め、4K/8Kによる人類が初めて見るであろうフォボス(宇宙)の画像、また富山の美しさを芸術的観点でファインダーに収めた画像について「宇宙の“花鳥風月”~富山の美・宇宙の美」というタイトルにてヒトが感じる共通項について議論が為されました。