火星衛星サンプル採取を成功に導くため、MMXチームとTwinkle宇宙望遠鏡チームが合同作戦会議を実施!
MMX探査機による火星衛星フォボスのサンプル採取を成功に導くため、2022年12月にMMXとTwinkle宇宙望遠鏡それぞれの関係者が合同作戦会議を実施しました。
MMX探査機による火星衛星フォボスのサンプル採取を成功に導くため、2022年12月にMMXとTwinkle宇宙望遠鏡それぞれの関係者が合同作戦会議を実施しました。
「火星の月フォボスに着陸後、90分以内に1回10g以上のサンプルを2㎝の深さから採取せよ」 こんな難題に対して2015年頃からサンプリング装置開発に取り組み、2024年度の打ち上げに向けて「はいつくばるように」奮闘中なのがJAXAの加藤裕基さんです。なぜ90分で採取しないといけないのか。どんな方法でサンプルを採り、どんな難しさがあるのか。見据えている未来は? じっくり伺いました。
MMXによって地球に持ち帰られる火星の衛星フォボスのサンプルの受け入れ準備はすでに始まっています。今回は日本側キュレーションチームのリーダーである臼井寛裕教授に、火星圏からの貴重な贈り物を受け取る準備の状況についてお話を伺いました。
火星の月の形成に関する代表的な仮説の1つに火星の月がD型小惑星に似ていることから、小天体が火星の重力に捕獲されたものであるというものがあります。しかし、D型小惑星とはどのようなもので、MMXミッションがD型の小惑星からサンプルを持ち帰ることの科学的重要性はどのようなものでしょうか?
ー「火星衛星探査計画(MMX)で我々はごく小さい衛星を探査しますが、」兵頭氏は続けます。「これは単に衛星そのものだけについての話でなく、太陽系の物質や火星本体からの物質に関することなのです。」 ーJAXAの火星衛星探査計画 MMX (Martian Moons eXploration)。MMXならではの火星領域への往復旅行について、兵頭龍樹博士にインタビューを行いました。
まずミッ ション機器、続いて探査機バスのサブシステム、地上システム、その後探査機システム全体のPDRが順番に行われ、最後に全ての要素を含んだ総括PDRが 2021 年 2 月に開催されました。JAXA内外から参加した多数の方々に審査いただき、次フェーズ(詳細設計フェーズ)への移行が認められました。
火星衛星探査計画MMX(Martin Moons eXploration)は2029年度に火星の衛星「フォボス」の物質が入ったサンプルカプセルを持ち帰る計画です。このサンプルには、火星の衛星の組成や歴史を明らかにするだけでなく、赤い惑星である火星の歴史をも解き明かす手掛かりとなりえる火星から放出された粒も含まれていることが期待されています。加えて最近の研究では、MMXのサンプルには火星の古代大気の痕跡も含まれている可能性があることを示唆されています。
火星衛星探査計画MMXとTwinkle宇宙望遠鏡は共同で火星衛星の起源を解明します。現在,火星衛星の起源に関しては大きく分けて二つの説があります。
限られた質量の中で、将来起き得る事態を見据えた上で、最高効率な組み合わせを準備することが鍵になります。地球圏の人工衛星は地上の迅速なサポートを期待できますが、「はやぶさ」、「はやぶさ2」、そしてMMX(MartianMoons eXploration)を代表とする深宇宙ミッションの探査機システム設計は、ある意味、コンビニなどのサポートを全く期待できない地域を自転車で走る時の準備の考え方に近いかもしれません。
火星衛星探査機MMXは2024年度に地球を旅立つ予定になっていますが、その旅路は孤独なものではありません。MMX探査機に先立ってフォボスに降り立頼つ、頼もしい相棒MMXローバとともに、火星圏に向けて出発します。 電子レンジサイズのMMXローバはドイツの宇宙機関DLRとフランスの宇宙機関CNESが協力して開発を進めています。現時点の重量は約25㎏、頑丈かつ軽量なローバ実現を目指しています。今回行われた試験はフォボス表面から40~100メートル上空でMMX探査機から分離した後、自由落下してフォボス表面に着地するときにローバがその衝撃を絶えることできるかを確かめるものです。
火星衛星探査計画(MMX)プロジェクトチームでの様々な活動を紹介します。ミッションの検討状況や機器などの試験・開発の情報は今後変更される場合がございますが,リアルタイムな状況をお楽しみいただけると嬉しいです。右側のTwitterも合わせてフォローお願いします。
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