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太陽電池パネル(SAP)の初期機能確認試験を行いました

2023年7~9月に、三菱電機鎌倉製作所で、火星衛星探査機に搭載する太陽電池パネル(SAP)の初期機能確認試験を行いました。これは作製した太陽電池パネルの健全性を確認する目的の他、今後実施される各種環境試験後の機能と比較するための試験です。

HOPEミッションが捉えたダイモスの美しい画像

アラブ首長国連邦の火星探査機「HOPE」は、火星の外縁月であるダイモスの裏側の貴重な姿を捉えました。この成果は、今年4月に開催された欧州地球科学連合(EGU)で発表されました。

NASAがMMXの科学チームに参加する科学者10名を選出!

2023年4月、NASAは全米から、火星衛星探査計画「Martian Moons eXploration(MMX)」のサイエンスワーキングチームに参加する科学者を10名選出しました。MMXが軌道上からフォボス、ダイモス、火星の環境を詳細に観測する際に、日本チームとともに探査機に搭載された観測機器のデータを分析し、MMXがフォボスから採取して地球に持ち帰るサンプルの調査にも参加する予定です。

火星衛星サンプル採取を成功に導くため、MMXチームとTwinkle宇宙望遠鏡チームが合同作戦会議を実施!

MMX探査機による火星衛星フォボスのサンプル採取を成功に導くため、2022年12月にMMXとTwinkle宇宙望遠鏡それぞれの関係者が合同作戦会議を実施しました。

制限時間90分!フォボスの砂10g以上を確実に採るために

「火星の月フォボスに着陸後、90分以内に1回10g以上のサンプルを2㎝の深さから採取せよ」 こんな難題に対して2015年頃からサンプリング装置開発に取り組み、2024年度の打ち上げに向けて「はいつくばるように」奮闘中なのがJAXAの加藤裕基さんです。なぜ90分で採取しないといけないのか。どんな方法でサンプルを採り、どんな難しさがあるのか。見据えている未来は? じっくり伺いました。

「フォボスはリュウグウ以上に難しい」 ―臼井寛裕教授に聞くMMXキュレーション準備

MMXによって地球に持ち帰られる火星の衛星フォボスのサンプルの受け入れ準備はすでに始まっています。今回は日本側キュレーションチームのリーダーである臼井寛裕教授に、火星圏からの貴重な贈り物を受け取る準備の状況についてお話を伺いました。

フォボスとダイモスはD型小惑星かもしれない。でも、それってどういうこと?

火星の月の形成に関する代表的な仮説の1つに火星の月がD型小惑星に似ていることから、小天体が火星の重力に捕獲されたものであるというものがあります。しかし、D型小惑星とはどのようなもので、MMXミッションがD型の小惑星からサンプルを持ち帰ることの科学的重要性はどのようなものでしょうか?

なぜ火星衛星を探査するのか?

ー「火星衛星探査計画(MMX)で我々はごく小さい衛星を探査しますが、」兵頭氏は続けます。「これは単に衛星そのものだけについての話でなく、太陽系の物質や火星本体からの物質に関することなのです。」 ーJAXAの火星衛星探査計画 MMX (Martian Moons eXploration)。MMXならではの火星領域への往復旅行について、兵頭龍樹博士にインタビューを行いました。

火星衛星探査計画(MMX)詳細設計フェーズに移行!

まずミッ ション機器、続いて探査機バスのサブシステム、地上システム、その後探査機システム全体のPDRが順番に行われ、最後に全ての要素を含んだ総括PDRが 2021 年 2 月に開催されました。JAXA内外から参加した多数の方々に審査いただき、次フェーズ(詳細設計フェーズ)への移行が認められました。

MMXのサンプルに火星の古代大気がふくまれるかも?!

火星衛星探査計画MMX(Martin Moons eXploration)は2029年度に火星の衛星「フォボス」の物質が入ったサンプルカプセルを持ち帰る計画です。このサンプルには、火星の衛星の組成や歴史を明らかにするだけでなく、赤い惑星である火星の歴史をも解き明かす手掛かりとなりえる火星から放出された粒も含まれていることが期待されています。加えて最近の研究では、MMXのサンプルには火星の古代大気の痕跡も含まれている可能性があることを示唆されています。

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