第一回MMXリモセンコンソーシアム国際会議

中村智樹(東北大学)

 

*火星衛星探査計画(MMX),以下MMXとする

第一回MMX*リモセンコンソーシアム国際会議が立教大学において2018年3月9~10日の2日間、MMXリモセンコンソーシアム主催で行われました。

図1 観測機器と観測計画の紹介の様子

まず最初に、MMXリモセンコンソーシアムの活動内容と方針を説明したいと思います。現在、25名の科学者と技術者から構成されており、この中にはサイエンスボードを担当する人や機器の主任研究者、またJAXAのシステムエンジニアなどが含まれます。その活動はサイエンスオペレーションワーキングチームとしてミッション内で定義され、フォボス、ダイモスに対するリモートセンシング観測を様々な機器を使ってどのように行うのか、またどのように着陸地点をリモセンデータから決めていくのか、等について検討を行っています。

今年度はフォボスの周りをまわる高度の異なる3つの周回軌道から、フォボスをどのように複数の機器で観測するのかについて、11回の国内の会議において検討をすすめました。その結果を第一回MMXリモセンコンソーシアム国際会議で紹介しました。

 

図2 懇親会の様子

本会議の目的は

  1. リモセンコンソーシアムのチームメンバーから各機器の紹介と観測計画を紹介すること、
  2. 観測計画に対する国内外のサイエンスチーム員と今回招待した4名の国際審査委員からのコメントに基づき、観測計画を改善するための対策を取りまとめること、
  3. 招待した4名の国際審査委員が過去に行った太陽系惑星や小天体のリモセン観測の経験から学ぶこと、です。

 

招待した4名の国際審査委員とそれぞれの方の特別講演の題目を以下に紹介します。

  1. Fabrizio Capaccioni (INAF): The Rosetta mission and comet 67P/Churyumov-Gerasimenko: the portrait of a primitive body of the Solar System
  2. Christophe Sotin (JPL): Titan after Cassini Huygens
  3. Bethany Ehlmann (Caltech): Dawn Results from the Asteroid Ceres and the MNO CubeSat Proposal to Phobos Deimos
  4. Franck Montmessin (LATMOS): Observing Mars’ atmosphere: past to present…and beyond

 

図3 集合写真

会議の初日(3月9日)には個々の観測機器(海外から供給される近赤外二次元検出器MacrOmega:ビブリン教授とガンマ線・中性子線分光計MEGANE:ローレンス博士を含む)と観測計画の紹介がありました(図1)。また、CNESが検討を進めているローバーの現状説明がミッシェル博士から行われました。夜には池袋のサンシャイン60の上層階にあるレストランで懇親会が行われました(図2)。2日目の3月10日には、フォボスへの降下中の観測計画などが紹介されました。すべての観測計画の紹介の後、観測計画を改善するための議論が行われました。

4名の海外招待審査委員を含め国内、海外参加者により活発で深い議論がありました。いただいたコメントや議論内容はすでに取りまとめてあり、今後の計画改善に使われる予定です。

近い将来にフォボスとダイモスの観測計画がさらに進化した際に、第二回MMXリモセンコンソーシアム国際会議を計画する予定です。