中性子・ガンマ線分光観測装置

火星衛星探査計画(MMX)はサンプルリターン計画ですが、サンプル地点を決めるために軌道からの観測でマップを作成します。そこで活躍するのが、光学カメラ、近赤外分光計、そして、中性子・ガンマ線分光観測装置(GRNS: Gamma-Ray and Neutron Spectrometer)です。近赤外での分光からは鉱物分布を、GRNSは元素分布を求めることができます。このような大事な役割を果たすGRNSは、NASAが提供へ向けて準備を進めています。NASAは米国内からGRNSの提供者を選びます。その提供者の公募が3月22日から始まりました。提案受付締切は6月20日です。4月17日には提案書執筆が本格化する前に質問を受け付けるPre-proposal conference があり、JAXAのメンバーもJAXA提供の資料への質問に対応するために参加しました。提案者はTV会議で参加するのですが、その参加登録名の中にはケビン・コスナーというのも見受けられました。これは軽い冗談というわけではなく、どの機関から誰が参加しているのかを伏せたいため、つまり、それだけ競争の激しい世界であることを物語るものです。年内にNASAとJAXAが協力して実施する提案審査が完了し、選定されたGRNS開発チームの代表は、晴れて本計画の科学運用方針を議論する会議メンバーに加わります。